グリーン・スリーブスのコード進行について過去何度も書いて来ましたが、今回再度検証・・・・
グリーン・スリーブスは現在このようなコード進行が多いと思います。
この曲が成立した頃のコードはどうなってるのか気になって調べてみると、ウィキペディアでは以下のように書かれています。
このように、主調と平行調の両方のトニカが含まれるのが、パッサメッツォ・アンティコの特徴である。有名な代表例に《グリーンスリーブス》がある。
パッサメッツォ・アンティコは短旋法と結びついた和声進行であるが、パッサメッツォ・モデルノは、後述するように長旋法の和声進行である。
en:Passamezzo anticohttps://ja.wikipedia.org/wiki/パッサメッツォ
参照リンクのウィキペディア英語版にはそのような記述はない。
そこで念の為にグリーン・スリーブスを見てみると・・・
「グリーンスリーブス」または「グリーンスリーヴス」(英語原題:Greensleeves)は、伝統的なイングランドの民謡で、ロマネスカと呼ばれる固執低音の旋律をもつ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/グリーンスリーブス
おーいっ!何でやねん!∑(゚д゚lll)Oh my God!
そこで改めて検証してみることに。
まず、各グラウンド・バス(固執低音/バス定旋律)は以下のとおり
無理やり Passamezzo Antico のコード進行では・・・
明らかに繰り返し直後(後半冒頭)のGm7が不自然です。このコードを”B♭”に変更してしまうとバスにG音を使わないことになり、マイナーコードから始まるパッサメッツォ・アンティコではなくなります。
そして Romanesca のコード進行でやってみますと・・・
やはり、昔書いた一番最初の主張たとおりロマネスカがドンピシャなようです。
という事で、前回の主張は撤回します。
サンプル動画の1つ目以外は音階がミ♭ではなくミ♮になっていますが、この曲が成立した頃は長調や短調がまだ使われていなく教会旋法だったため、後半2つはドリア旋法 (第一旋法)にしています。終止部の♮はムジカファクタにより半音上げていますが、これは演奏者の任意です。
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